安全対策コラム/column

日常生活や職場の安全対策をご紹介します。

親が一人で倒れたら?
高齢者の転倒予防と転倒後の備え

高齢者の転倒予防のイメージ

目次

  1. 高齢者の転倒とその予防策
  2. 防ぎきれない転倒事故のリスク
  3. 転倒が起こってしまったときの備え
  4. まとめ

1. 高齢者の転倒とその予防策

高齢者は転倒により骨折し、その骨折が原因で入院や寝たきりになり、介護が必要になる危険性があります。
たとえ軽傷でも、若年者に比べると回復するまでに時間がかかります。
そして令和2年では、高齢者の「転倒・転落・墜落」による死亡者数は「交通事故」 の約4倍となっています。

65歳以上の事故死のうち「転倒・転落・墜落」及び「交通事故」による死亡者の推移


転倒の主な原因は、加齢による身体機能と認知機能の低下、病気や薬の影響、運動不足による身体機能の低下などが考えられます。

転倒対策として、家の中であれば、段差をなくす、手すりや滑り止めを付ける、部屋を片付けるなどが挙げられます。
自宅の外では、バリアフリー化されていないところも多くあり、特に雨の日は道路や建物内の床が濡れて滑りやすいため注意が必要です。
歩道の段差、濡れたスロープやマンホールのふた、お店のマットのふち等、転倒が起こりやすい場所を把握しておくことも重要です。
また、身体機能の低下も転倒の要因の1つです。
転倒を防ぐには、日頃から可能な限り体を動かし、身体機能の維持に努めましょう。

2. 防ぎきれない転倒事故のリスク

しかし、対策や意識をしていても、転倒を100%防ぎきることは困難です。
高齢者の「スリップ、つまずき及びよろめきによる同一平面上の転倒」と 「階段及びステップからの転落及びその上での転倒」を比較すると、 「スリップ、 つまずき及びよろめきによる同一平面上での転倒」が80歳以上で顕著に多くなっています。

高齢者の「スリップ、つまずき及びよろめきによる同一平面上の転倒」と 「階段及びステップからの転落及びその上での転倒」の比較

転倒後、最悪の場合「転んだあとに起きあがれない」「転んだことを誰にも気づいてもらえない」ということも起こりえます。
独居の高齢者が湯船の中で転倒し、出られなくなってしまい、2日後に救出されたケースもあるようです。

また、転倒後に「慢性硬膜下血腫」の危険性もあります。
慢性硬膜下血腫は、脳と頭蓋骨の間に血液が数週間、数ヵ月かけて貯留する病気です。
一般的には高齢者に多く、頭を打ったあとや、しりもちなどで脳が揺り動かされたあと、2週間から3ヵ月の期間に起こります。
頭が痛い、言葉が出にくい、けいれんが起こる、物忘れがひどい、麻痺がある、歩行がおかしいなどの症状があります。
認知症と間違えられることもあるそうです。長期間放置してしまった場合、意識障害や呼吸状態の悪化、
最悪の場合は呼吸停止をきたして命に危険が及ぶこともあります。
忘れたころに症状が出ることもあり、気付きにくい疾患の一つです。

転倒後、高齢者が自力で起き上がれて目立った外傷はなかったとしても、転倒があったことを家族が気づけることが大切です。

発生を未然に防ぐ

部屋の整理

  • 床に物をおかない
  • コードは壁をはわせる
  • 床が濡れていたら拭く
  • 手すりを付ける など

適度な運動

  • 散歩に誘う・出かける
  • 自宅でできる体操をする など

危ない所を目立たせる

  • 段差・溝・傾斜・床等を明るく照らす
  • 色を変える
  • しるしを貼る など

災害を最小限にとどめる

緊急通報システムで、転倒事故発生を迅速に把握し、救出する。

3. 転倒が起こってしまったときの備え

対策として、転倒後の緊急連絡方法を用意しておくことが重要です。

  • 対策1:自宅では起き上がらずに手が届く場所に、電話を置いておく
  • 対策2:専用の緊急通報端末を身に着けておく

エクサイトでは転倒を検知するセンサーや、緊急時にもワンプッシュの簡単操作で通報連絡ができる非常ボタンを取り扱っています。

転倒センサーは装着した人が倒れた状態を続けると、センサーにより転倒を検知。 異常事態とみなして大音量で警報音が鳴り、同時に緊急通報を指定の通報先へ自動送信する機器です。転倒や倒れ込みが起こって助けを呼ぶのが困難な場合でも、転倒センサーが自動で通報します。

非常ボタン送信機はワンプッシュでスマートフォンから大音量の警報音が鳴り、同時に指定の通報先へ自動で緊急通報する機器です。 スマホの操作が難しい方でもボタンを押すだけで連絡ができます。 緊急通報専用端末のため、庭でも外出先でももちろん利用可能です。 さらに、防水機能もあるため、お風呂でも使うことができます。 転倒だけでなく、体調が悪くなった際もご利用いただけます。

センサーが転倒を検知すると、管理者等へ知らせる図

転倒センサー ラインナップ

スマホ連動タイプ 特定小電力無線タイプ 警報音タイプ
製品写真 転倒センサー EXH-BTTK2 転倒センサー EXH-TK12 転倒センサー EXH-TK2
特長 スマートフォンとインターネット環境があればすぐに使用可能 送信機・中継機・受信機・フラシュライト・サイレン等を組み合わせて自由なシステム構築が可能 その場で大音量警報音が鳴るだけの、シンプルな警報器
通信方式 Wi-Fi、又は4G・5G 特定小電力無線
通報手段 電話、SMS、eメール 警報盤、フラッシュライト、サイレン
警報音 あり (音量:90dB/1m) あり(音量:90dB/1m) あり(音量:95dB/1m)
防水機能 あり あり あり

非常ボタン送信機

スマホ連動タイプ
製品写真
特長 スマートフォンとインターネット環境があればすぐに使用可能
通信方式 Wi-Fi、又は4G・5G
通報手段 電話、SMS、eメール
警報音 スマホから大音量で警報ブザーが鳴る
防水機能 あり

4.まとめ

高齢者の転倒事故は、深刻な問題です。
健康管理やバリアフリー化などの転倒を防ぐ対策はもちろん、転倒があった際の連絡手段も用意しておきましょう。
大切なご家族の安全対策をお考えの場合には、ぜひお気軽にエクサイトへご相談ください。

消費者省「高齢者の事故を防ぐために」
消費者省「毎日が#転倒予防の日~できることから転倒予防の取り組みを行いましょう~」

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